菅原 玄奨
360度、どこから見るのか、
光の入り方で、なんなら影の姿まで違って、
一つの作品でいろいろな表情がある。
「立体物ってめっちゃおもしろいな…」
と思うようになったきっかけの作家さんです。
旅行先で初めて作品をみたのですが、
実物の作品の姿があまりにも刺さりすぎて、
「これは夜の姿も絶対見たい…」と、
別日に時間を変えて再度見に行ったほどでした。
言葉にするとシンプルすぎるのですが、
玄奨さんの作品は自分にとって「絶妙」なんですよね…
自分自身が「灰色」という色や存在に、
重きを置いている、というのもあるのですが、
「存在しているけど、存在していない」
「ここだけど、どこでもない」
「他人だけど、自分でもある」
みたいな。
自分の中にあるそれらの感覚を実存とした場合、
こんな色や形になるかも、という感じがするのです。
そしてとにかく、触ってみたくなる
つるつる以外にも、のっぺりとした感じ、
粒っぽいのとか、ザラっとした強い手触りを感じるもの、
作品によって色んな質感がある。
とにかく質感が、どれもたまらないのです。
けど、作品だから実際には触れないんですよね 笑
でもなんだかそれも含めて好きなんです。
実際には触れない物の触り心地を、
「想像する」というその感覚自体も、
玄奨さんの作品から生じる面白さのひとつとして、
魅力的に感じている部分です。
あと個人的にはSF好きとして、
公共の場に置かれた玄奨さんの作品が、
もっとずっと遠い未来、人類が滅びた後も、
そこに在り続けていく、という想像をしたりして、
めっちゃいいなあと思ったりしています。
写真でも作品のかっこよさは
十分伝わるかもしれないんですが、
是非、己の目で実際に作品を見て、
色々な要素を体感してほしい、と
強く思う作家さんです。